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マメ知識 ドラムのメーカー名や機種名などのロゴに関して、通常他のメーカーでは金属プレート(下写真左)にそれらを刻印しています。そしてこれらは誇らしげにシェルに取り付けてある事が当たり前なのですが、TAMAのStarclassicという商品はその誕生以来、(カバリング以外のシェルには)ラッカー塗装の下にロゴをプリントしています(下写真右)。コンセプトの一つとして「シェルに余計なものを取り付けない」という事らしく「さすがはTAMA」と称賛される部分でもあったのですが、今回のベルブラスはラッカー塗装のできない金属胴ですので、他のStarclassicの様にロゴをプリントする事は不可能だったようですね(笑) |
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こういった数多くの素晴らしい改良よりも、私が単純に嬉しかった事は、これからも継続してベルブラスのスネアドラムがTAMAのカタログにラインナップされ続けるという事実。あらゆる素材がチョイスでき、海外製品や、限定生産、また魅力的な低価格モデルが数多くなってきている昨今にも関わらず、こういった夢のある超高額商品を残してくれたTAMAに、私は素直に拍手を送りたいと思います。 しかし唯一残念だった事があります。私にとっては「変更されてしまった」とも言うべきその改良点。このリニューアルを機にTAMAベルブラススネアは |
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(せっかくの)ベルブラス素材だったフープが
一般的なダイキャストのフープに変更され(ちゃっ)た事。
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そしてその中でもベルブラスのフープは、フープ界(何だそりゃ)の王様で、良いか悪いかは別にして「どんな材質のシェル」だろうが、たとえ「鳴らないと悪名高いシェル」だろうが、付けたら最後「強引に」鳴らしてしまうという、云わば最終兵器「リーサルウェポン」とも呼ぶべきフープなのです。今までのTAMAベルブラススネアは、ボルトやラグ、ストレイナーなどスナッピー関係のパーツを除いて「オールベルブラス」を誇っていました。 大魔王のサウンドの一翼を担うベルブラスフープは、私にとってとてもとても重要なファクターで、TAMAのこの決定は、何かとても「大切なものが足りなくなってしまった」という虚無感を感ぜずにはいられません。 もしあなたが海で溺れて、助けてくれたライフセーバーの人が海パン穿いてなかったら嫌でしょう? 定食を頼んだのにみそ汁もスープも付いてこなかったらどう思います? 銀河鉄道999のメーテルがスキンヘッドにしたらガッカリしませんか? 私はブラックコーヒー派ですが、ベルブラス製のフープじゃない「ベルブラススネア」なんて、まるでクリープを入れないコーヒーの様なもの。断じて認めるワケにはいきません! |
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今回、ベルブラスフープが不採用になった本当の経緯は知りません。素人には分からない、色々と大人の事情があるのかもしれません。考えつくところでは上記シグネチャーのラーズ・モデルが人気だということ、表面の仕上げが多少デコボコしているベルブラスのフープでは、弛みどめにゴムを仕込んだ新ワッシャーの効果が出せないから、「信じられないほど重い」といわれるベルブラス唯一の欠点を少しでも払拭したかったから、などなど・・・ まあ決定事項だから仕方ないんですけどね。<続く>
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