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そして長い長い3週間が過ぎようとしていました。 後から頼んだはずのXL社(カナダ)のドラムケース(ProtectorCase)は在庫があって、既に届いており、容積的にクルマに積めるかどうかのチェックも、気が早く早々に済ませていました。ドラムが到着する予定だったその日は、朝から仕事がちっとも手に付かず、家の前を大型トラックが通る度に茶の間と事務所をうろうろしては「お茶入れようかな」「何かハラ減ったな」全然落ち着きがありません。そんなとき・・・ ピンポーン いらっしゃ〜い 誰が来たのかも分からないのに玄関に向かって「いらっしゃい」と発言したのは、この時が生まれてはじめて(笑)です。 |
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以前から持っていたパール製のドラムマットを敷き、キズを付けない様に丁寧に包装を外します。ドラム一つ一つをしっかりチェックし、初期的な問題がないか確認しながら、少しづつセッティングしていきます。ドラムセットを組み上げ終わった時には、外はもうすっかり暗くなっていました。 それにしても、写真を撮影していて気付いたのですが、カクテルの「テキーラ・サンライズ」は上がオレンジジュースの黄色で、下がグレナデンシロップの濃いオレンジだったのでは??? これ色が逆さでしょう(笑)あれ?違ったっけな。うろ覚えでスイマセン。でもまあ、反対にするとドラムの色的にきっとカッコ悪いのでしょう(笑) 鳴らしてみてもいい? ねえねえ、鳴らしてもいい? 心の中の声が私に囁いています(笑)夜も19時、音を出すのであればこの時間が限界です。下の階でテレビを見ていた両親に一応一言断って、はじめて私のドラムを叩いてみました。 く〜!! いい音〜!!!! 最初はおそるおそる叩いていたものの、シンバルもセットしていないというのに、いつの間にか思いきり叩いている自分がいました。楽器は多少「馴らし」をおこなわないと「しっかり音が出てこない」と言われます、特に木製の楽器は木の中の水分やら何やらが落ち着くまでに、ある程度の時間が必要だとされているのですが、この楽器は掛け値なしに「最初からよく鳴って」います。「新しい楽器は鳴らない」という定説はこれには当てはまらないようです。 StarclassicというこのドラムはTAMAの中でもとても息の長いシリーズで、TAMAの広告で知ったのですが今年デビュー10周年だそうです。私が約10年前に購入した初代Starclassic(アクアマリン)のスネアドラムと組み合わせ、10年間の時の流れを味わいました。思えば、楽器店でStarclassicのセットを最初に試奏して「これいいなあ」と思ったあの時から数えても、もう既に8年も経過しています。遂に手に入れる事ができました。いつの間にかシンバルもセッティングし、噛みしめるように演奏を楽しみました。 気分よく汗をかき、風呂に入ろうと下に降りたところ、両親がまだテレビを見ていたので、騒音の程度を訊いたら「そんなにうるさくないんじゃない?」「テレビ見てたら全然気にならない。」という意外な返事が返ってきました。 そんなもんかい? 生ドラムの音だぜ? その日、風呂から上がったらケースに片付け、結婚式の出番までベッドの下にしまい込むはずのドラムが今ではこんな状況です。
部屋狭いっす!!(笑)
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