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しかしドラムは深夜でなくても、たとえちっぽけな練習台を叩いていても家族に「うるさい」と怒られる楽器です。誰でも自分が太鼓を叩くのは「気持ちイイ」のに、人が太鼓を練習しているのは「騒音」なのです。この楽器間の騒音レベルの違いは非常に大きい。スタジオですらドラムは普通に叩いていると、(PAにでも接続しない限り)まずメトロノームの音は聞こえません。メトロノームの性能にもよりますが、正直言って練習台を叩いていても聞こえづらい時があります。 誰でも叩く事はできる。しかしドラムは「本当にしっかりと叩けているか」を検証しづらい(検証するのが面倒くさい)楽器なのです。 |
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解決策は自分のドラム用にマイクを立てて、それをミキサーに繋ぎ、次にステレオからミキサーを経由してレコードの音を取込み、両方の音を好きなボリュームにミックスしながら練習する事です。「レコードと同時に演奏する」というだけでもここまでの手間がかかります。皆さんはこれ準備できますか? こういう事を実際にやるかどうかは別にしても、要するに「ミキサーやPAシステムの無い場所ではドラムを練習する事は難しい」って事なんです。また他のパートみたいに録音をして練習に活かそうと思ってら、 1.個人練習でスタジオを借りて 2.自分が叩いたフレーズを録音して 3.その録音をプレイバックして検証する という手順が必要になります。その場合ドラムが座っているポジションから、スタジオの録音機材までの距離があると、録りっぱなしにでもしない限りリモコンが無ければ何度も立ったり座ったりを繰り返す事になります。 ちなみに録りっぱなしは練習がディープになればなるほど、たとえば「何時何分、キックに注意しながら8ビート」などと紙にでも書いておかないと、自分が何を目的にそれをやっていたのか忘れてしまう事が結構あるのであまりよくありません。 |
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彼は「だって叩けたんだから」という風に思っているのです。 彼は誤解をしています。 それは単に「叩いてみた」だけで、本当に「叩けた」とは限らないからです。 それではドラマーが上手くなるには一体どうすればいいのでしょう? もうとっくに答えが出ています(笑)が、それは次回のお楽しみ(笑) 「練習という名のマジック」で、さらに具体的に詰めていきましょう。
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