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これって野球のバッティングでバットの芯が外れてボールに当たっちゃっうようなもので、打ち損ねた力が全部手に返ってくる。パワーショット人間だった私にはホント痛い痛い(笑)ロックでは音量が稼げるオープンリムショット(1打でヘッドとリムを両方同時に叩くテクニック)は欠かせません。よって「腱鞘炎になっちまうぜ」とTAMAスネアを避けていたのです。 ライブの空き時間にたまたま寄った新宿の楽器店。時間つぶしの冷やかし半分で入ったのですが、スネアドラムの棚から私の脳髄に強烈なメッセージが・・・ 「私を買って〜、あなたの家に連れて行って〜、お願〜い」 声の主はアクアマリンと呼ばれる美しいカラーのスター・クラシック・スネア(限定品)。ずっと見ていたら上記のネガティブな印象も何処かに追いやられ、色に惚れて試奏もほどほどに購入(笑)。その日のライブではさすがに使わなかったのですが、打ち上げの後、家に帰り、酔って眠かったにもかかわらず、箱から出してしばらく眺めていたのを憶えています。 一言で言うなら「ミュートをしたくない音」です。深さ6.5インチ、8テンション、そしてここまで薄いとこれは木の音なのか接着剤の音なのか(笑)、メイプル10プライ5mm !!!(当時のシェル)という極薄シェルから放たれるサウンドは、明るく、オープンで、サスティンも長く、ハイピッチにチューニングすると「パーン」と弾けるような音。ダイキャストフープのおかげで芯もあり、クローズド・リムショット(静かな曲の時などに、スティックでリムを「コツッ」と叩く奏法)の音も素敵。なるほど、リムが高いとクローズド・リムショットが非常にやりやすい。TAMAの考え方が少し分かったような気がします。色々なジャンルに対応するスネアだと思います。2プライの厚めのヘッドでさらに芯が太くなりますが、明るさが損なわれないのが凄い。でもやっぱり1プライのコーテッドの音が素直で最高かな。そこそこに張っても、パンパンに張ってもイケます。レコーディングにもよく使いました。今ではTAMAのフープにも慣れ、オープンリムショットを外す事も無くなり、痛い思いをしなくて済んでいます(笑) 購入から約10年ほど経って、シェルに多少経年変化があり、先日までTAMAに入院中させておりました。木胴は文字通り「木」なので生き物です。コンディションを保つのは大変な事だと知りました。 面白い後日談は後ほど。 YAMAHAの話と一緒にアップします。請うご期待。 TAMA ホームページはこちら http://www.tamadrum.co.jp/ |
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